(主に大分の)珍種バス停写真のブログ。
バス停大好きっ子も厄年を過ぎました。
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昔西鉄バスの乗降調査なんてアルバイトをやったことがある。
しかも行ったのが田川後藤寺営業所である。 打ち合わせに知り合いのバスマニアと向かい、飯塚で別れて電車で帰る道すがら。 どうせまっすぐ帰るならと、ええいままよと今は亡き17番、高田経由大分坑行きに飛び乗った。「大分」だし、どうせ筑前大分駅の近くだろう。 ・・・バスは、高田までは素直に県道を走っていたが、途中から田んぼの真ん中の狭隘路を突進。 筑前大分駅の横を目もくれずかすめ、旧街道の宿場跡みたいな農協前バス停まで到達。運転手はここでも降りない自分に気づいた。 「あ、趣味で乗ってますね?」 ・・・ということは、早い話。終点はおっそろしく何もないか、こっち廻り系統が遠回りか・・・どっちも正解だったのだけれど。運転手は色々話をしてくれたのち「あっち経由(現存の路線)のほうも面白いから、帰りはそっち使ってみてください」とのこと。 バスはジェットコースターみたいに、狭隘路をひたすら曲がりくねって進んだ。進路に急に平地が開けた。 草原。ところどころ、廃屋。そしてその真ん中に古ぼけた購買店と、バスの営業所が立っていた。 バスを降りた。店はやっていた。店の横には、屋根がつぶれかかり、柱は斜めになった廃屋が2~3軒。 帰路のバスまで30分あり、草原の向こうまで歩いた。 道路の真ん中に、次のバス停が立っていた。 「新町住宅」という名前のバス停は、おそらくここにみっしりと炭坑住宅が建っていたんだろう、という証。 あれから何度もここに来る。 まず廃屋が消えた。 それから、購買店がなくなった。上の写真は、営業所のみになってしまったなあと感慨深げに撮った記憶がある。 そして今年、営業所までもがなくなった光景を見ることになった。 まだ、バス停は消えていない。 PR
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