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(主に大分の)珍種バス停写真のブログ。 バス停大好きっ子も厄年を過ぎました。
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バス停小屋の維持管理というのは
大分「古いものを大事に」
福岡「スクラップ&ビルド」もしくは「徹底放置」
と県民性が見事に分かれるところだなあと思うわけですが、ここはもう大事に大事に徹底放置されてる感がいつもします。変な日本語かもしれないが行けば理由がわかる。

社宅、いっぱいあったんだろうな~。

農村の地名由来みたいな名前ですが、元炭鉱街の社宅の真ん中のバス停といった風情です。

もと商店だったのか。

中、スゲエ落書きだらけです。これも県民性なのかなー。まあ学生感丸出しで、いい感じですけれど。それも味か。
HDD掘ってたらもっと昔のも出てきました。ガラケー時代に撮ったやつかなー。



まあ、変わらないといえば変わらないか。
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2f56455d.jpg 炭鉱住宅、略して炭住。

ところで自分は写真については本当に無知である。
しかも大昔、自称写真家の男にとんでもない目に遭わされた事があり(※詳しく話を書くと「賠償」だの「訴訟」だのという素敵に生臭い言葉が並ぶので、絶賛割愛)。またこの男がよく写真技術の薀蓄を語ってるのに辟易してたのね。
ゆえに写真技術の向上という部分は意図して勉強しようと思っていない、というか複雑な気分になる。

なもんで、時折物凄いものを撮ってるにもかかわらず、撮影技術的なもので台無しになっているものをこしらえてしまうのである。
この画像はそんな部類に入るものらしい。
ビバ逆光。
筑豊で育った年配の方が驚愕していた。まだ残っていたのかと。

最近同じ場所に行ったら、あの木造の炭鉱住宅群は素敵な新築の鉄筋の家並みになっていた。
恨むんならその自称写真家の男を恨もうか、いやだめだ。別にどうでもいいや。
VFSH0107-1.JPGVfsh0111-1.jpg

daibuko01.JPG昔西鉄バスの乗降調査なんてアルバイトをやったことがある。
しかも行ったのが田川後藤寺営業所である。

打ち合わせに知り合いのバスマニアと向かい、飯塚で別れて電車で帰る道すがら。
どうせまっすぐ帰るならと、ええいままよと今は亡き17番、高田経由大分坑行きに飛び乗った。「大分」だし、どうせ筑前大分駅の近くだろう。

・・・バスは、高田までは素直に県道を走っていたが、途中から田んぼの真ん中の狭隘路を突進。
筑前大分駅の横を目もくれずかすめ、旧街道の宿場跡みたいな農協前バス停まで到達。運転手はここでも降りない自分に気づいた。
「あ、趣味で乗ってますね?」
・・・ということは、早い話。終点はおっそろしく何もないか、こっち廻り系統が遠回りか・・・どっちも正解だったのだけれど。運転手は色々話をしてくれたのち「あっち経由(現存の路線)のほうも面白いから、帰りはそっち使ってみてください」とのこと。

バスはジェットコースターみたいに、狭隘路をひたすら曲がりくねって進んだ。進路に急に平地が開けた。
草原。ところどころ、廃屋。そしてその真ん中に古ぼけた購買店と、バスの営業所が立っていた。
バスを降りた。店はやっていた。店の横には、屋根がつぶれかかり、柱は斜めになった廃屋が2~3軒。

帰路のバスまで30分あり、草原の向こうまで歩いた。
道路の真ん中に、次のバス停が立っていた。
「新町住宅」という名前のバス停は、おそらくここにみっしりと炭坑住宅が建っていたんだろう、という証。

あれから何度もここに来る。
まず廃屋が消えた。
それから、購買店がなくなった。上の写真は、営業所のみになってしまったなあと感慨深げに撮った記憶がある。
そして今年、営業所までもがなくなった光景を見ることになった。

まだ、バス停は消えていない。
PICT0191_R.jpg PICT0194_R.jpg
meiji06.JPG さすがに筑豊といえど、現存する「坑」のつくバス停はもう3つしかない。
平恒坑・天道坑・三井四坑・斜坑はもう消えてしまった。

このバス停は終点なのです。現役バリバリです。
インターネットのヤホーでも当然出てくる上、あのいまいましい
「明治坑の賃貸アパート/マンション/一戸建て物件/分譲住宅/賃貸情報は ...」
だって出てきます。

寂れた公園には子供っけなし。
しかしこのバス停には、人っ気は感じられます。それも多大に加齢臭が漂うような。
待合室にはドサ周りの大衆演劇のポスター。
いかにも年配好みの外装をしたスナック。

残った「坑」の一角、まだまだ元気です。
meiji01.JPG meiji04.JPG meiji07.JPG
20051219.jpg 山の中に突然現れるバス停ってのは衝撃的で、付近に民家なんてちっとも見当たらない場合のバス停ってのはさらに最高だ。そういうバス停の常として、人が 乗らないからバス停として使われる節がない、さればどうなるかといえばもう荒れ放題になるというのが世の常ってもんでさあね。

 逆に山の中にあるバス停でも、きちんと手入れされているのもある。地形的に国道から離れたところに集落があって、利用客が多いんだなってバス停はきちんと掃除が行き届いている、きれいな待合室があったりするもんですね。

 で、このバス停。真正面には産業振興センター的な公共施設らしいでっかい謎施設(バス停表示板の赤文字はどうもそれの名前らしい)があり、横には 真新しい道路。でも、おそらくバス停には全く関係することはなかろう。何せ建物はその施設しかないし、おおよそこの施設を使う人々はその真新しい道路を 使って自家用車で来るだろう。カタカナ四文字のこのバス停名は九州地方でよく見られるカタカナ小字名。同じ様な小字名をどこかで見たことがあるが忘れた。 おそらく古語の一種じゃないかな。

 このバス停がそんな、地元の人もおそらく登記簿辺りでしかお目にかからなくなったような小字名になったのには訳がある。元の名前は「火薬工場」。 古い地図ではこの名前で表記されているのだ。火薬といえば、発破。そういわれてみれば田川のほうに廃止された路線にも「弾薬庫」というバス停があったらし い。そこで作られた火薬はおそらくそういった作業に使われていたのだろう。おそらく炭鉱の閉山によりだろう、工場を失い、バス停の名前を失い、存在意義を 失い…それでもどっこいバス停は生きている。草にうずもれながらもね。

20051219-1.jpg 20051219-2.jpg



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★激動の昭和の荒波に耐えて田舎に都会に生き残る、珍バス停たちが大好き。しかし嫁は全く無理解。
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