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(主に大分の)珍種バス停写真のブログ。 バス停大好きっ子も厄年を過ぎました。
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 新幹線開通までの竹下線にあたる路線が運行しえた地図がこれです。
 1962年に雑餉隈営業所、1965年に那珂川営業所が生まれています。
 「どちらがどの経路を運行するのがよいのか」
 をかなり手探っていたと見え、この昭和30年代の観光案内におけるバス路線表ではもう年毎に路線表も番号もバラバラ。
 五十川線が雑餉隈に向かい、大正通り(高宮回り)が46番の井尻から先を担当してた地図があったり。番号も割り振りが写真によってめちゃくちゃバラバラ。
 西畑に関しては、当時は那珂川営業所はあんなに発展してなかった、むしろ西隈や後野付近が那珂川町の物流拠点だったため、とりあえず46は西畑に、62は南畑という割り振りでいいんじゃない?という割り振りでそうなったかと思われます。これは結構長い間定着していましたが、営業所付近の区画整理と市街地化で街が発展。西畑も62に組み込まれていきます。

 なお博多駅~雑餉隈を結ぶ筑紫通りは開通が遅れました。なので現在走っている45番諸岡線は登場はかなり後になります。
 福岡女学院中高大学というミッションスクールがあります。セーラー服発祥の学校として有名です。この46の沿線にあります。ここが業を煮やしたのかどうかはわかりませんが、井尻六つ角のところに土地を購入。
 「ここから20分おきにスクールバスを出すんじゃあ!!」
 となりました。そう、井尻駅からバスがなかったから、女学院までアクセスできなかったんです。
 現在46番が折り返しで使ってる井尻六つ角の土地、実はそういう敬意で建てられたのです。あそこに謎の標柱が立っているのご存知でしょうか。あそこ始発のバスが昭和57年ごろには無数あり、西鉄井尻駅から弥永団地行きに乗ろうとしていた自分が
 「げー、弥永団地行きないじゃん・・・待てよ?あそこまで歩けば女学院まで行ける!」
 で、女学院で降りて歩いて帰ってました。

 さて46番が待ち焦がれた県道575号線の開通はなし崩しになりました。
 それは、突然の新幹線基地の建設。
 そして当時の市長の英断で、新幹線基地に延びる高架線の下を片側2車線づつの市道として整備することに決めたのです。
 県道575線の計画とまるかぶりな上、対面2車線の道路としての整備では、優先性や利便性で勝ち目はありません。

 そしてのちに開通した新幹線通り、そしてそこを新路線として開通した49番弥永線は
 「あの時期の新路線で空前のヒット作」
 だったそうです。

 基地建設のため46番は

 と経路を変えざるを得ませんでした。

 その後福岡市は政令指定都市になり、南区役所の置かれた西鉄大橋駅はターミナルになりました。そしてさらに、松ノ木の上流に西鉄は「那珂川ハイツ」なる団地を建設します。
 開通当初こそ道路の整備が遅れて

 こんな感じで走ってたわけですが、道善までの道が開通するとそちらのほうがメインルートになってしまいます。
 そしてさらに追い討ちをかけたのが博多南駅の開業です。
 あ、れ?
 博多南駅を中心にした路線が整備され、かの49番ですら博多南駅発着で大もうけしたにもかかわらず、46番那珂川営業所方面部分廃止時期の経路はこんな感じでした。

 この路線の晩年はいわゆる「政治路線」でした。
 上白水の方々がどうしても譲らなかったとききます。
 49番はやがて道路の整備で下白水で合流、上白水まで乗り込んできました。
 勝ち目はありません。お客さんは49番のほうに流れました。

 何故か46番はこんな支線を作って対抗。ちなみにこの部分は49番、そして今の630番に受け継がれています。
 
 その後博多南駅が開業、49番は上白水を捨てて博多南駅に路線を変更したほど。
 しかし、46番は見向きもしませんでした。

 これが完全な仇となり、那珂川部分に至っては
 「なぜこんなとこにそこに行くバスがあるんだ状態」
 になっていた感はぬぐえませんでした。
 下中原から博多南駅には、歩くには少し距離がありました。開業当時、田んぼの向こうに見えはしてたんですけどね、かえってそれが仇になる遠さというか。今は建物がびっしりで見えません。

 松ノ木(新道)から五郎丸に入る部分。歩道つきの新道を颯爽と大橋方面に走る路線を尻目に、こんな感じの旧道に入っていく46番の姿はわびしさがあったものでした。「ウララ」のホーロー看板が確かありました。

 次回最終章(5)、もしも、でも、やっぱり…IFの世界へGO、そして路線変遷史にみる福岡商業圏の移り変わりで最終章とさせていただきます。
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★激動の昭和の荒波に耐えて田舎に都会に生き残る、珍バス停たちが大好き。しかし嫁は全く無理解。
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