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(主に大分の)珍種バス停写真のブログ。 バス停大好きっ子も厄年を過ぎました。
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PICT0143_R.jpg バス停の写真のブログ、開設してみました。

ネットでは変な大喜利風サイトをうっかり8年続かせてみたり、変なテキストサイトをやったり、ネットラジオしたりというわけのわからない遍歴があるのですが、こういう至極真っ当な、しかもテーマのあるブログは実は初めてだったりします。

これ以前の文章は、以前持っていたブログでたまに書いていたもの、mixiの日記で書いたりしたものをまとめたものです。
引越しやらで写真データが散逸して、残念ながらこちらへの収録を諦めたものもあります。ご容赦を。

一回目は、敬愛する日田バスのバス停「赤石小学校」。
忘れ去られたような山奥の村の真ん中に、忘れ去られたように足元に置かれた標識。
民家の茶色の壁に、時刻表が貼ってあります。日田バスはこういういわゆる壁バス停、あるいは軒下型のバス停が異様に残存していて、廻っていて全く飽きません。

PICT0142_R.jpg df0bbe5e.jpg
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PICT0049_R.jpg 鬱蒼とした森の中にたたずむ、傾いた待合室。中にはほど近い駅の時刻表、かつてのこのバスの時刻表。爪で引っかいた「ふざけるな」の文字。その、鉄板に記されたとおりであれば8本運行されていたこの路線も今や朝昼夕の3本のみ。

 ともかく、離合とかいう言葉とはかけ離れたような山道を延々と行くこと1時間。高原の真ん中を縫うようにして走る道路沿いには、ちらほらと民家、 そして田畑。どこまで分け入っても人がいる。見えなくても、どこかに。森に差し掛かっていると三叉路の予告標識とともに「この先右は○○集落」、そしてそ こにバス停。

 集落は森に遮られて、そこからはちっとも見えない。空は見上げないと見えない。だが、ここに人が来る証だけがそこにあって、孤独の不安がどこかに行くのだけがわかる。

 そういえば、昔のその時刻表には「宇ノ木行き」という表記があるのだが、これは松原ダムの湖底の集落。
杖立に向かう国道のトンネルに名前が残っています。
松原ダムといえば蜂の巣城闘争。

 ※そうそう、この文章書いたり写真撮った当時は平気だったんですが2009年夏現在、このバス停の待合室は床が完全に腐ってしまっています。もしこのブログを読んで探訪しようと思った方、絶対に中に入らないでください。(この文章を以って警告とし、一切責任を負いません)

P1000118_R.jpg PICT0047_R.jpg P1000120_R.jpg

Vfsh0075.jpg 道路は生き物。ゆえに流れの悪くなった道路は打ち捨てられ、やがて人の流れが絶えて枯れ行く運命なのですがまさにそういうバス停。

 このバス停は橋が掛け替わって、川の向こうを国道が走るようになった場所。バス停自体はその国道と、川向こうの新道たる国道がかつて担っていた、 別方向へと結ぶ幹線の県道との分岐点に存在していたようで、橋の袂にあるでっかい三つ角と大きな標識。峠の茶屋然とした商店の軒先には「乗合自動車待合 所」・・・。

 と、想像を張り巡らせるくらいしか出来ない、人っけの全くないバス停にはプレートも標柱もなく、二度と開くことのない峠の茶屋の商店の木戸には無 粋な、エクセル出力のバス時刻表が貼り付けてあるだけ。ぶつ切りになった橋の向こうには物産店などが並びにぎやかな気配。こちらから聴こえてくるのは木々 のざわめきだけ…
VFSH0074.JPG Vfsh0077.jpg

Vfsh0062.jpg バス停の標柱というのは道路交通法的には常識的な範囲内で別段、特に規制はないようです。高さが何センチ、厚さが何センチ以内といった規制もなければその逆に、こんな例もあるのよね。

 ここは大分県日田市(旧前津江村)の最果ての終点、バスが入り込む隙間もないような隘路としか言いようがない場所もバスは容赦なく入り込んでやってくる、そして終点はよくわからない柱にぶら下げられたプレート。そしてやってきたバスが突っ込む一言は、こうだ。

 「時刻表はどこだ!」

 ひょっとしたら訪問者はそのバス以外来そうにない日もありそうなここに、そんなものいらないのかもしれない。



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★激動の昭和の荒波に耐えて田舎に都会に生き残る、珍バス停たちが大好き。しかし嫁は全く無理解。
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